増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅱ 神経・筋疾患治療薬
精神症状
68.抗うつ薬の使い方
河野 友信
1
1東京都立駒込病院・心身医療科
pp.1907-1909
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221188
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1956年にImipraminが登場して以来,三環系抗うつ薬を中心に開発が進み,うつ病の薬物療法は大幅な進歩をとげてきた.ここ数年来,四環系抗うつ薬をはじめ,第2世代と称される抗うつ薬が登場し,治療薬の選択の幅が拡がり,うつ病の治療がしやすくなってきた.新薬は,在来薬に比べて,より副作用が少ないとか,即効性があるとか,効果持続時間が長いとか,効果が特徴的である,など有用性が高いものになっている.
表は,現在,市販され保険薬として収載されている抗うつ薬の一覧である.代表的な商品名と常用量を,利便のために示している.これら多数の抗うつ薬の中から,どの薬を選び,どのくらいの量を,どのように使用していったらよいか,また使用に際してどのような配慮が必要か,などが,抗うつ薬を使う場合のポイントになる.
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