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間質性肺疾患—とくにIdiopathic Pulmonary Fibrosis(IPF)をめぐって
泉 孝英
1
,
北市 正則
1
,
西村 浩一
1
,
長井 苑子
1
1京都大学結核胸部疾患研究所・内科第2
pp.1688-1700
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221112
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Interstitial lung disease(間質性肺疾患)なる用語は,1975(昭50)年6月に開かれた第18回Aspen Lung Conference1)の演題募集にあたって初めて用いられたものである.問質性肺疾患に対する関心の高まりは,さまざまの,また多彩な経過をたどる疾患群であるという臨床レベルからみた興味もあったであろうが,より直接的には,1974年Reynolds,Newball2)によって開発された気管支肺胞洗浄術(bronchoalveolar lavage;BAL)によって病態生理面での知見の急速な進展をみたことによるところがより大きかったと思われる.
米国のNIH,デンバー・グループ,英国のBrompton Hospital,仏のINSERMグループを中心に得られた成果は,第28回Aspen Lung Conference(1985)3),Markfield Symposium(1986)4)において報告された他,Clinics in Chest Medicine5),Seminars in Respiratory Medicine6)の特集号に収録されている.
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