今月の主題 内科医に必要な救急治療
救急診療の基本
小濱 啓次
1
1川崎医科大学・救急医学
pp.760-761
発行日 1987年5月10日
Published Date 1987/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220923
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救急疾患はともすると軽々しく取り扱われがちであるが,救急疾患ほど広い知識と卓越した技術を要求される疾患はない.それは救急疾患には全科にわたる各種の疾患が含まれており,これら各々に対する治療も,1例1例が異なった緊急の適切な治療を要求されているからである.また救急疾患には,教科書通りの症状や検査結果を示さない疾患も数多くある.それゆえ,救急疾患の診断,治療にあたっては,常に聴診,打診,触診,視診,問診という,診断学の基本を忠実に実行するよう心掛けねばならない.以下に,救急診療において基本となる必要事項について順次述べる.
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