グラフ MRIの臨床
頭部(1)
藤澤 一朗
1
1京都大学医学部・放射線科核医学科
pp.708-711
発行日 1987年4月10日
Published Date 1987/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220913
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頭部は比較的固定が容易なため,撮像に時間のかかるMRIのよい適応となり,初期の段階から多くの報告がされている.CTと異なりMRIは,①断層面が自由に選択できる,②骨からのアーチファクトがない,③造影剤を用いることなく血管系を描出できる,④副作用がない,などの利点を有している.従来から劣っているといわれてきた空間分解能に関しても,近年,高磁場を用いることにより大幅な改善がみられ,脳内の微細な構造・病変の描出も可能になった.今回は,正常例ならびに代表的な脳内病変のMRI像を呈示し,MRIの特徴を述べる.
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