特集 前立腺疾患のすべて
Ⅲ 前立腺癌
治療法の選択と予後
内分泌療法のプロトコール
前田 修
1
,
宇佐美 道之
1
Osamu Maeda
1
,
Michiyuki Usami
1
1大阪府立成人病センター泌尿器科
pp.207-210
発行日 2003年4月5日
Published Date 2003/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100856
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1 はじめに
半世紀前に米国のHugginsらにより内分泌療法の歴史はスタートした。その後欧米においては,女性ホルモンによる心血管障害や性機能低下が問題となり,姑息的な治療法と位置付けされた。しかしながら近年,より副作用の少ないLHRHアゴニストや抗アンドロゲン剤が開発され,また内分泌療法自体が予後延長に寄与することも証明され,進行前立腺癌治療におけるgold standardとなった。ここでは内分泌療法の適応,種類および方法について,現状と将来の方向性について述べる。
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