今月の主題 虚血性心疾患の最前線
虚血性心疾患治療のプロトコール
原 和弘
1
,
山口 徹
1
1三井記念病院・循環器センター内科
pp.2304-2307
発行日 1987年10月10日
Published Date 1987/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221340
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虚血性心疾患は,心筋に壊死を生ずる心筋梗塞と,心筋に虚血を生じる狭心症に大別される.治療面では,最近までさまざまな合併症を有し,死亡率の高い心筋梗塞が注目されてきた.しかし今日では,単なる壊死の有無よりも,むしろ心筋虚血が急激に変わりつつあるといった時間経過(すなわち急性の変化)のほうが適切な治療にとって重要である.ここでは,虚血性心疾患の治療を,表1のように急性心筋虚血,慢性心筋虚血,基礎疾患に分けて,治療プロトコールの理解の助けとした.
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