今月の主題 よくわかる内分泌疾患
最近のトピックス
甲状腺ホルモンと骨粗鬆症
伴 良雄
1
,
坂本 桂造
2
1昭和大学医学部・第3内科
2昭和大学医学部・整形外科
pp.1980-1981
発行日 1991年11月10日
Published Date 1991/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901230
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甲状腺機能亢進症に骨病変が認められることは既に1891年,von Recklinhausenが報告している.1927年,BernhardtはX線所見で,骨陰影の減弱と皮質骨の菲薄化を初めて報告し,1938年,BartelsらはX線所見は最初に短骨と扁平骨に見られ,次いで椎骨と長管骨に変化が見られることを報告している.
近年,骨代謝の研究の進歩と共に長寿社会になり,骨粗鬆症が注目を浴びてきた.甲状腺機能亢進症は続発性骨粗鬆症のひとつであり,その治療により,改善する.また甲状腺ホルモンの過剰投与が骨粗鬆症の進展危険因子になることが指摘されている.
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