胃と腸ノート
Crohn病におけるenteral home-hyperalimentation
松浦 昭
1
1愛知県がんセンター第1内科
pp.1358
発行日 1984年12月25日
Published Date 1984/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109528
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成分栄養Elemental Diet(以下ED)は1957年RoseやGreensteinの業績を基にBirnbaunとWinitzらが水溶性で低残渣の化学的に合成された食品を初めて報告して以来,種々の病態に応用され,現在ではED療法は経中心静脈高カロリー輸液法と並んで極めて重要な治療手段となっている.
Crohn病は外科的療法を行っても高頻度に再発をみることから,高度狭窄などの外科的適応となる合併症がなければ,できるだけ内科的治療を続ける努力が必要と思われる.最近Crohn病におけるED療法を評価する報告が増加しているが,なかでもEDとプレドニンの比較対照試験の結果から,急性Crohn病に対してEDは安全かつ有効な治療であると述べたCó'moráinらの報告(Br Med J 288: 1859-1862, 1984)は興味深い.
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