臨時増刊特集 図解 診療基本手技
Ⅲ 救急手技
D 緊急検査法
45.骨盤部超音波検査法
作山 攜子
1
,
原 上子
1
1聖マリアンナ医科大学・放射線科
pp.2354-2357
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220704
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検査の手技とポイント
1)膀胱充満
骨盤内超音波検査を行うにあたって,膀胱を充満させることは最も重要である.その理由は,①膀胱を"sonic window"として利用し,膀胱の後方に存在する子宮や腫瘤などの描出を良好にするためと,②膀胱を充満させることにより,超音波検査に不適当な腸管を上方に押しやることにある.緊急検査において膀胱が充満していない場合は,膀胱内に逆行性にカテーテルを挿入し,微温程度に温めた生食水を注入して検査を開始する.
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