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癌患者のターミナルケア
三上 理一郎
1,4
,
古西 満
2
,
堅田 均
2
,
三笠 桂一
2
,
植林 みどり
3
,
堀内 恵子
3
,
黒田 晶子
3
1国立相模原病院
2奈良県立医科大学・第2内科
3奈良県立医科大学・看護部
4前:奈良県立医科大学・第2内科
pp.1613-1619
発行日 1986年9月10日
Published Date 1986/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220546
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近代医学は,目をみはるほどの急速な進歩を遂げた.しかし,人間の死は避けることはできず,医者はその死をみとらねばならない.アメリカでは,1960年代から末期医療についての議論が多くされるようになった.わが国では,1958年に沖中ら1)が死の様式の臨床病理学的分析を行っているが,ターミナルケアの認識が広まるのは1970年代に入ってからであった.
筆者(三上)は,奈良へ来て10年,多くの癌の末期患者と出会い,その死をみつめ,数多くのことを学び取ることができた."死の臨床"は,これからの医療にとって,不可避で重要な問題である.
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