Japanese
English
綜説
紅皮症治療の問題点
PRINCIPLES IN THERAPY OF EXFOLIATIVE DERMATITIS
武田 克之
1
Katsuyuki TAKEDA
1
1徳島大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology, School of Medicine, Tokushima University
pp.754-755,759-766
発行日 1971年8月1日
Published Date 1971/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200838
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紅皮症erythrodermaあるいは剥脱性皮膚炎exfoliative dermatitisは,全身または広汎にわたる皮膚の著明な炎症性の発赤と落屑を表現した名称で,本来の皮膚病の臨床像その他の問題は除外した診断名である。本症の組織学的変化は基礎疾患の組織像がそのまま保持されるものであり,治療も含めて刺激となる処置がなされた病巣のみが変化する(Montgomery 1933,1954)。また本症は類似の症状を呈しやすいが,数多くの異なつた疾患を含む症候群であり,いまなお原因不明の病像が大きな部分を占めているから,適確な整理分類は難かしい。
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