今月の主題 不整脈診療の実際
各種領域における不整脈診療の特殊性
スポーツ医学における不整脈診療の特殊性
小堀 悦孝
1
,
長谷川 淡
1
,
田中 政
1
,
新谷 冨士雄
1
1日赤医療センター・循環器内科
pp.88-90
発行日 1986年1月10日
Published Date 1986/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220186
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心臓は,継続的な身体のトレーニングにより解剖学的変化が起こり,生理学的反応にも変化が生ずることは古くから認識され,いわゆるスポーツ心臓(athletic heart)として知られている1〜3).スポーツ心臓は,トレーニングによる適応現象と考えられているが,器質的心疾患と誤診されやすい特徴をもち,スポーツ選手に不整脈をみた場合,十分注意をする必要がある.
本稿ではスポーツ心臓についての概念について述べ,これに伴う不整脈について解説する.さらにスポーツ医学の立場から,不整脈診療に関する問題点を挙げる.
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