臨時増刊特集 エコー法の現況
Ⅱ 診断と治療への応用
A 心エコー法
18.心筋炎
原 みどり
1
,
弘田 雄三
1
1大阪医科大学・第3内科
pp.2206-2209
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220054
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心筋炎は,その原因および基礎疾患によって,①感染性心筋炎(ウイルス,細菌,リケッチアなど),②リウマチ熱による心筋炎,③孤立性心筋炎(Fiedler心筋炎,特発性心筋炎),④過敏性心筋炎,⑤膠原病による心筋炎,⑥サルコイドーシスによる心筋炎に分類される.このうち頻度が高いのは,ウイルス性および特発性心筋炎である.
近年,心内膜心筋生検所見により,拡張型心筋症の10数%に慢性心筋炎が含まれているとの報告を認めるが1),本稿では急性または亜急性心筋炎に限定して話を進めてゆく.
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