今月の主題 生体防御と感染症
機械的防御の破綻と感染
熱傷後の感染症
相川 直樹
1
,
石引 久弥
1
1慶応義塾大学医学部・外科
pp.1970-1972
発行日 1985年11月10日
Published Date 1985/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220008
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熱傷は熱の物理的作用による体表組織の損傷であり,感染症の合併率がきわめて高い病態である.皮膚の損傷のため体表における機械的防御能が破綻し,病原体が侵入することが主として問題となるが,感染症の発症と重篤化には,熱傷に起因する複雑な生体防御機構の異常1)が関与している.
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