Japanese
English
特集 外科感染症と免疫
外傷・熱傷患者の免疫不全と感染
Immunodeficiencies and infections in trauma and burn patients
相川 直樹
1
,
石引 久弥
1
,
阿部 令彦
1
,
奥田 誠
2
Naoki AIKAWA
1
1慶応義塾大学医学部外科
2国立東京第二病院外科
pp.325-330
発行日 1984年3月20日
Published Date 1984/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208578
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はじめに
救急医療体制の整備とショックや重要臓器不全に対する治療法の進歩に伴ない,重症の外傷や熱傷を受けた患者の治療成績は近年目覚しく向上した.しかし,受傷後早期の重篤な病態から回復した患者において,難治性の感染症が合併し,創傷治癒が遅延したり,重症の呼吸器感染症や敗血症から死亡する症例も稀でない.最近,このような外傷や熱傷後の感染症の発生と重症化に,損傷に起因する免疫不全が関与していることが注目されてきている1).
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