今月の主題 白血病—最新の知見と治療の進歩
合併症とその対策
出血とその対策
岩永 隆行
1
,
堀内 篤
1
1近畿大学医学部・第3内科
pp.1598-1599
発行日 1985年9月10日
Published Date 1985/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219928
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白血病とくに急性白血病では,出血の対策が感染症対策とともに,強力な化学療法の成否を左右するといっても過言ではない.急性白血病における出血傾向の発現機序は,1)血小板減少による一次止血機構の欠損,2)播種性血管内凝固(disseminated intraascular coagulation:DIC)による血小板・凝固因子の消費による止血機構全般の欠損,3)線溶活性亢進による止血血栓の不安定化などが考えられている.
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