今月の主題 心不全診療の動向
特異性のある心不全の診断と治療
右室梗塞
土師 一夫
1
1国立循環器病センター・内科心臓部門
pp.68-70
発行日 1985年1月10日
Published Date 1985/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219580
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右室梗塞(RVI)は独立した疾患単位ではなく,多くは貫壁性下壁梗塞症の一合併症である.左室下後壁から右室にかけて連続性に形成される両室梗塞巣の大きさのバランスにより,RVIの臨床像にスペクトルが生じる1).右室梗塞として一般に論じられているのは右室梗塞巣が大で,急性右心不全を伴ういわゆる優性RVIである.本稿ではこの優性RVIの診断と治療を述べる.
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