今月の主題 心不全診療の動向
心不全の診断と冶療方針
心不全
高橋 早苗
1
1東京女子医科大学付属日本心臓血圧研究所・内科
pp.24-27
発行日 1985年1月10日
Published Date 1985/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219566
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心不全とは,心臓のポンプ機能の低下により全身の臓器が必要とする十分な血液量を送り出せない状態と定義される.臨床的には直接臓器血流障害による症状と,それによるレニン-アンギオテンシン系の分泌異常などの体液性の変化,静脈圧の上昇によって起こるうっ血の症状の両方を併せもった症候群と考え,診断,治療を行うのが妥当である(図1).
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