今月の主題 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
慢性閉塞性肺疾患とは
気管支喘息
宮本 昭正
1
Terumasa Miyamoto
1
1東京大学医学部物療内科
pp.2606-2607
発行日 1984年12月10日
Published Date 1984/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219518
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喘息とは
気管支喘息は喘鳴を伴う呼吸困難発作によって特徴づけられる疾患である.しかし,喘鳴を有する呼吸器疾患がすべて喘息であるわけではなく,喘息類似の症状を発症させるものには気管支の異物,心不全,肺気腫,気管支炎,リンパ腺の腫脹などによる気道の圧迫などがあり,時々誤診の原因になりうる.もちろんきわめて典型的な例では診断は容易である.しかし喘息に慢性気管支炎,気管支拡張症,肺気腫などが合併してくると,診断に迷うことも少なくない.
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