今月の主題 リンパ系疾患へのアプローチ
リンパ球の解剖
T-cell Subpopulations
関 秀俊
1
,
長沖 武
1
Hidetoshi Seki
1
,
Takeshi Nagaoki
1
1金沢大学医学部・小児科
pp.1728-1729
発行日 1984年10月10日
Published Date 1984/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219240
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ヒトのT細胞は,従来よりヒツジ赤血球とロゼット形成することが知られており,またIgG-Fcレセプター陽性細胞とIgM-Fcレセプター陽性細胞に大別され,それぞれサプレッサーT細胞とヘルパーT細胞とされていた.しかし,最近開発されたモノクローナル抗体(MoAb)の利用により,ヒトT細胞サブセットの抗原構成がより明らかとなり,さらにT細胞分化や機能の解析も進歩した.
現在最も完備したMoAbとしてOKTあるいはLeuシリーズの抗原系が知られており,本稿でもそれらを中心に述べる.
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