特集 妊娠糖尿病の理解を深めよう
持続血糖測定を用いた血糖測定の実際
増山 寿
1
,
牧 尉太
1岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科産科・婦人科学教室
キーワード:
血糖
,
糖尿病-1型
,
糖尿病合併妊娠
,
無拘束モニタリング
,
Short-Acting Insulin
,
インスリン持続皮下注入療法
Keyword:
Blood Glucose
,
Monitoring, Ambulatory
,
Pregnancy in Diabetics
,
Diabetes Mellitus, Type 1
,
Insulin, Short-Acting
pp.577-584
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020274457
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インスリン療法中の患者の血糖変動は大きく、血糖自己測定を行わない時間帯の血糖値および、血糖変動傾向などの把握が困難で高血糖や低血糖に対する事前の対策の困難さが臨床的な問題である。持続血糖測定(CGM)は、昨今見過ごされていた高血糖や低血糖などの血糖変動を視覚化でき、とりわけ妊娠期間中はCGMを用いると母体の血糖変動が改善し、母児の周産期合併症の発症リスクも減少させることが報告されている。本稿では持続血糖測定とデータの見方、今後の見通しについて解説する。
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