今月の主題 腎疾患—早期診断から管理まで
腎不全
慢性腎不全—急性増悪と対策
上村 旭
1
,
平沢 由平
1
Akira Kamimura
1
,
Yoshihei Hirasawa
1
1信楽園病院
pp.444-446
発行日 1984年3月10日
Published Date 1984/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218941
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慢性腎不全の増悪には①腎不全を悪化させる合併症のための増悪,②原疾患の病態にもとづく腎不全の進行,の両面があり,透析療法を行わざるをえない場合も多い.しかし高齢化,複雑多様な合併症をもつ慢性腎不全患者の増加してきた現在,急性増悪期をのりきれば,しばらく維持透析療法を行わなくてもよい症例もしばしばみられ,治療可能な可逆性増悪因子に対して充分な検討と適切な治療を行い,むやみな慢性透析療法導入をさけるべきである(表1).
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