今月の主題 腎疾患—早期診断から管理まで
腎不全
慢性腎不全—末期腎不全の病態と管理
原 茂子
1
,
三村 信英
2
Shigeko Hara
1
,
Nobuhide Mimura
2
1虎の門病院・腎センター
2虎の門病院
pp.440-442
発行日 1984年3月10日
Published Date 1984/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218940
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腎機能が高度に障害されGFR(糸球体濾過量)が30%以下となると,代償不全状態(慢性腎不全)1)となり,生体のhomeostasis維持のために食事療法・薬物療法等が必要となる.さらに腎不全が進展し10%以下となると諸臓器病変による種々の臨床症状を呈し,いわゆるuremia(尿毒症,末期腎不全)1)となり,保存的療法のみでは困難となり透析療法が必要となる.しかし透析療法の発達に伴い,腎不全病態が明らかになるとともに末期腎不全の保存的管理も適切に行いうる.本稿では透析導入期症例を中心に,末期腎不全での病態とその保存的管理について述べる.
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