今月の主題 胃・十二指腸潰瘍—その基礎と臨床のすべて
胃・十二指腸潰瘍の発生
自然経過
小越 和栄
1
Kazue Ogoshi
1
1県立ガンセンター新潟病院・内科
pp.2680-2681
発行日 1983年12月10日
Published Date 1983/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218796
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胃・十二指腸潰瘍の発生率
胃や十二指腸に発生する消化性潰瘍は最近の薬剤治療に比較的良く反応し,重症な合併症の発生もかなりコントロールされている.
しかし,消化性潰瘍の再発防止はかなり困難で,一所懸命に潰瘍の治療を行っても,再発を起こす患者や,新たに潰瘍が発生する患者で外来における潰瘍患者は減少せず,毎年ほぼ一定の患者を治療していることに気付く.これは治癒してゆく患者と新しく潰瘍が発生する患者との間に平衡関係があることを意味する.
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