臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
XI.免疫・アレルギー・膠原病
問題となるケースの治療
219.ループス腎炎—とくにネフローゼ型
長沢 俊彦
1
Toshihiko Nagasawa
1
1杏林大学医学部・第1内科
pp.2584-2585
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218760
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症例
29歳,男子.
14歳のとき血小板減少症で発症し,その後蝶型紅斑,精神症状を呈したが,尿蛋白は陰性であったSLE症例.プレドニソロン(PSL)5〜15mg/日の維持量で上記諸症状は寛解していたが,22歳のとき蛋白尿出現し,23歳11月には尿蛋白1日30gとなり,ネフローゼ症候群を呈するようになった.TP 3.4g/dl,血清コレステロール 380mg/dl,BUN 52mg/dl,血清クレアチニン 2.5mg/dl.尿沈渣の赤血球数 10〜20/1視野.血清補体量の低下,血清抗DNA抗体と免疫複合体量の上昇が認められた.
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