増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅸ 免疫・アレルギー・膠原病治療薬
全身性エリテマトーデス
208.免疫抑制剤の使い方
倉田 典之
1
1香川医科大学・第1内科
pp.2269
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221328
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全身性エリテマトーデス(SLE)は,免疫抑制剤の対象とされやすい疾患である.その理由は,本症で認められる種々の自己免疫現象が,組織障害(ループス腎炎その他)の原因となっているためであり,この意味では免疫抑制剤の使用は理論的に妥当である.
SLEで使用される免疫抑制剤は,経験的にcyclophosphamide(CY剤)とAzathioprine(AZ剤)が大半である.アルキル化剤の代表的薬剤であるCY剤としてはエンドキサンが使用され,プリン拮抗剤であるAZ剤ではイムランが使用される.上記の他,最近では抗生物質の一種であるcyclosporin A(Cy A)も一部で使用されているが,一般的でない.
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