臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
VI.肝・胆道・膵疾患
特殊な治療法
140.肝膿瘍の超音波ガイドによる穿刺排膿による治療
北村 次男
1
,
河村 哲雄
2
Tsuguo Kitamura
1
,
Tetsuo Kawamura
2
1大阪府立成人病センター・超音波研究室
2住友病院・外科
pp.2398-2399
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218681
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症例
30歳男子.約6カ月前から仕事が多くなり,生活が不規則となっていた.この頃から上腹部不快感,倦怠感などを覚え,近医を受診,風邪と診断をうけた.この時から毎月のように2,3日間37〜38℃の発熱があった.今回は3日前から38℃の発熱があり,これまでとは異なり食欲不良,だるさが非常に強いとのことで受診,翌日入院した.
入院時,40.8℃の高熱で,右季肋部に圧迫感あり,この部に叩打痛があった.眼球結膜は黄染していた.血清総ビリルビン 2.9mg/dl,GOT 52U/l,GPT 78U/l,γGTP 109.7U/l,LDH 544U/l,末梢血白血球は11,400で,単核球が14%であった.
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