臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
VI.肝・胆道・膵疾患
手術後の肝・胆・膵疾患の治療
135.手術後の軽度の肝機能異常をどうするか
藤原 研司
1
,
太田 裕彦
1
,
平田 啓一
1
Kenji Fujiwara
1
,
Yasuhiko Ohta
1
,
Keiichi Hirata
1
1東京大学医学部・第1内科
pp.2388-2389
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218676
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症例
63歳女性.1カ月来の食後嘔気,嘔吐,心窩部痛から胃癌を発見され,胃全摘,脾摘,食道空腸吻合術を受けた.麻痺はGO+modified NLA+mioblock,輸血なく,順調に7時間で終了した.術前は正常であったが,翌朝,GOT 114,GPT 65と上昇,2日目GOT 48,GPT 30,4日目GOT 20,GPT 14と正常化した.抗生剤は5日目まで投与されており,自覚症状はとくに変わりはなかった.
処方 術後の一般管理以外に特殊な治療法は行わない.
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