今月の主題 各種病態における抗生物質の使い方
神経疾患
意識障害または中枢神経障害患者の発熱
島田 馨
1
Kaoru Shimada
1
1東京都養育院付属病院・感染症科
pp.1860-1861
発行日 1983年11月10日
Published Date 1983/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218497
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中枢神経系疾患による発熱
発熱をともなう意識障害には,中枢神経系の急性炎症と血管病変がある.この両者は今日CTスキャンと腰椎穿刺ではほぼ鑑別可能であるが,臨床症状の違いも鑑別に役立つ.
一般に中枢神経系の急性炎症は文字通り急性の経過をたどるが,血管障害にみるような突然の発症ではなく,日または時間の単位での急性発症で,倦怠,発熱,頭痛などの全身症状が意識障害に先行することが多く,極期に発熱と意識障害が主徴となる.
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