今月の主題 血小板の臨床
抗血小板剤
血栓症での臨床成績—心疾患
本宮 武司
1
,
家城 恵子
1
Takeshi Motomiya
1
,
Keiko Iyeki
1
1東京都立広尾病院・循環器科
pp.1714-1715
発行日 1983年10月10日
Published Date 1983/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218474
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血栓性心疾患としてはいわゆる冠動脈血栓症としての心筋梗塞と,特殊な例として小児の川崎病での冠動脈疾患がある.
心筋梗塞の発症機構としては,冠動脈の①血栓,②粥状硬化巣の破綻,③粥腫内膜下出血,④塞栓,⑤攣縮(スパズム)による閉塞が考えられている.血栓は心筋梗塞の最も有力な発症原因であるほかに,血流の途絶の結果として二次的に形成され,梗塞範囲を拡大する可能性も考えられている1).
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