アメリカの医療 特別掲載
米国のプライマリ・ケアをになう人々
北井 暁子
1,2
Akiko Kitai
1,2
1国立栃木病院
2現:ペンシルベニア大学病院一般内科
pp.1033-1038
発行日 1983年6月10日
Published Date 1983/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218324
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わが国でプライマリ・ケアの必要性が叫ばれるようになって久しいが,実際にプライマリ・ケアをどのように行うかという対策はあまり講じられていない.わが国には,またプライマリ・ケアのための特別の医師養成プログラムもないし,プライマリ・ケアを促進するための医師以外の専門家の養成機関もない.その理由の一つは日本にはこういう形のプライマリ・ケアが望ましいという方向づけがなされていないことにあるであろう.
筆者は一昨年よりプライマリ・ケアの実情をその発祥の地米国にて調査しているが,本稿では,米国におけるプライマリ・ケアの現状とその現場での仕事の内容について紹介したい.
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