今月の主題 高血圧症—今日の知識
成因
神経因子—中枢神経系(CNS)
道場 信孝
1
1ライフプランニングセンター
pp.1944-1945
発行日 1982年11月10日
Published Date 1982/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217996
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交感神経活動の亢進と脈管収縮
Pageのモザイク説にみるように,いくつかの要因が高血圧の発症や維持に関与すると考えられているが,それら各要因の相互のかかわり合いについてはあまりよく知られていない.中枢神経系の要因を考える場合でも,それ単独の機序のみでなく,他の要因,とくに体液性の要因との相互作用が近年注目されるようになっている.
交感神経活動の亢進が脈管抵抗を高める機序には生化学的,機械的,そして代謝性の要因が考えられ,まず生化学的には交感神経末端からのnorepinephrine(NE)の触発が細動脈収縮を生じ,これが脈管平滑筋の肥大をきたして持続的な抵抗の増しをもたらす.
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