今月の主題 実地医に必要な臨床検査のベース
検査値の新しい利用法
予測値,パニック値とは
岡村 一博
1
Kazuhiro Okamura
1
1総合病院多根病院
pp.1448-1449
発行日 1982年8月10日
Published Date 1982/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217890
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臨床検査で得られた結果は,正常値に比較して吟味されるのが普通である.しかし,検査値を正常値か,高値か,低値かと評価してみても,異常値をとる疾患は多数あって正しい診断はどれかと迷い,またたとえ正常値が得られても"患者"は正常でないのは,検査を依頼した医師がよく知っている.
臨床検査を的確に日常の診療に応用しようとするときには,診療の3ステップ,すなわち診断,治療,予後判定のどの段階で検査を使用しようとするのかを明らかにすればよいであろう.
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