今月の主題 実地医に必要な臨床検査のベース
薬剤と臨床検査
血液検査への影響
菅野 剛史
1
Takeshi Kanno
1
1浜松医科大学・検査部
pp.1446-1447
発行日 1982年8月10日
Published Date 1982/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217889
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薬剤の臨床検査への影響を考える場合,①分析試料(血液)中に薬剤またはその代謝産物が存在するために,直接反応系に対して干渉を与える場合と,②薬物のもつ薬理作用またはその副作用のために,生体の反応として計測値が変動する場合に大別される.
これらの問題は,前者においては測定法の特異性という観点,干渉の除去という観点で測定法に改良がなされていくことから,用いられている測定法の原理,またはその測定系に用いる試薬類の変更などで干渉の態度も異なり,時には一時的な現象であったりすることもある.
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