今月の主題 基準値
病態識別値
パニック値
松尾 収二
1
Shuji MATSUO
1
1天理よろづ相談所病院臨床病理部
キーワード:
パニック値
,
速報
,
検査の有効利用
Keyword:
パニック値
,
速報
,
検査の有効利用
pp.1421-1425
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903187
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パニック値は即治療を要する危険な病態を示唆する異常値であり,速報すべき値である.その対象となる項目は速やかな意思決定を必要とする項目であれば何でもよく,値は臨床的有用性と検査室や診療の場での仕事量を勘案して決めるのが現実的である.速報に際しては,パニック値を漏れなく検出すること,報告書はよく目立ち,すぐに主治医に連絡できるようにすること,検査過誤のチェックが速やかに行えるようにすることが重要である.〔臨床検査40:1421-1425,1996〕
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