診療基本手技
大伏在静脈カットダウン
高尾 信廣
1
1聖路加国際病院内科グループ
pp.1140-1141
発行日 1982年6月10日
Published Date 1982/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217817
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最近,経皮的カニュレーションの技術が普及したので,静脈切開により血管確保を行う機会が次第に少なくなってきた.しかし,まだまだ直視下で安全,確実に血管確保が行える静脈切開の必要性は多い.当科でも,とくにニューフェイスのレジデントには,その機会のあるごとに経験させるように努めている.
研修法として,まず剖検の際に5症例前後行い,次に5症例くらい介助につき,さらに指導下で3〜5症例経験を積むようにしている.そうすれば,一応独力で可能になると思われる.また,モスキート鉗子の取り扱いに慣れることも大事である.まず,図1に示すように,鉗子を手に持ち,小さな紙片をつかむ練習をし,細かな動きが可能になるようにしておく.
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