講座 異常値の出るメカニズム・48 酵素検査(8)
血清5'-ヌクレオチダーゼ
玄番 昭夫
1
Teruo Gemba
1
1中央鉄道病院・中央臨床検査室
pp.735-739
発行日 1982年4月10日
Published Date 1982/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217726
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5'-ヌクレオチダーゼの特徴とその測定
欧米,とくにアメリカにおいては血清5'-ヌクレオチダーゼ(EC 3.1.3.5,5'-nucleotidase,系統名5'-ribonucleotide phosphohydrolase,以下5'-Naseと省略)の測定がアルカリホスファターゼ(AIP)と同様に広く行われているが,わが国で測定している臨床施設はまれである.この理由はまた後で述べることとし,まず本酵素の特徴と測定法とを簡単に紹介しておく.
5'-Naseは5'-AMP(adenosine 5'-monophosphate),あるいは5'-IMP(inosine 5'-monophosphate)といった5'-リボヌクレオチドの加水分解(脱リン酸化反応)を触媒する酵素として知られている.
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