今月の主題 内分泌疾患—今日の知識
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Malignant Hypercalcemia
岡崎 具樹
1
,
尾形 悦郎
1
Tomoki OKAZAKI
1
,
Etsuro OGATA
1
1東京大学医学部・第4内科
pp.68-71
発行日 1982年1月10日
Published Date 1982/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217593
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malignant hypercalcemiaとは,悪性腫瘍に高Ca血症を伴うものを総称した病態である.その中には,大別して,①明らかな骨転移,骨浸潤を伴い,骨からのCa遊離が高Ca血症を来たしているものと,②骨転移,骨浸潤がなく,腫瘍から産生される骨吸収促進因子が高Ca血症を来たしているもの,との2つがある.
肺癌,腎癌,悪性リンパ腫などで5〜40%にみられる本症は,これらの悪性腫瘍の予後を大きく左右する要因でもある.代表的疾患とそれに伴う高Ca血症の頻度を表に記す.
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