今月の主題 内分泌疾患—今日の知識
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ACTH前駆体とγ-melanotropin(γ-MSH)
中井 義勝
1
,
深田 順一
1
,
本下 富美子
1
,
田中 一成
1
,
黄 俊清
1
,
塚田 俊彦
1
,
井村 裕夫
1
Yoshikatsu NAKAI
1
1京都大学医学部・第2内科
pp.61-63
発行日 1982年1月10日
Published Date 1982/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217590
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従来よりペプチドホルモンの構造は,そのものを分離・精製することによって明らかにされてきた.しかし近年の遺伝子工学技術の進歩により,ACTH前駆体のメッセンジャーRNA(mRNA)に対して作られた,相補性DNA(cDNA)のヌクレオチド構造から,ACTH前駆体の全構造が明らかとなった.その結果,従来知られなかったN端部にMSHと類似の構造を有するペプチド(γ-メラノトロピン;γ-MSH)の存在が知られるようになった.
本稿ではACTH前駆体およびγ-MSHに関する最近の知見を,筆者らの成績を中心に述べる.
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