臨床病理医はこう読む 酵素検査・4
γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTP)
玄番 昭夫
1
1日本専売公社東京病院
pp.856-857
発行日 1976年6月10日
Published Date 1976/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206618
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胆管酵素群(biliary tract enzymes)とは
血清アルカリ性フォスファターゼ(アルフォス),ロィシンアミノペプチダーゼ(LAP),γ*-グルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTP),あるいは5'-ヌクレオチダーゼなどの酵素を,臨床的には胆管酵素群という名で整理され,GOT,GPT,あるいはLDHのような肝実質細胞の障害を反映する酵素群と区別している.胆管酵素群とは,主として胆管の閉塞性機転を反映して血清中に増加してくる一連の酵素のことであるが,長い間,アルフォスがこの群の代表的な酵素として測定されてきた.しかし近年,多くの検査室でLAP,γ-GTPがとりあげられている.
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