臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン
副腎
扉
古井 滋
1
Shigeru Furui
1
1東京大学医学部・放射線科
pp.2271
発行日 1981年11月20日
Published Date 1981/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217505
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撮影時間の短縮をはじめとするCT装置の進歩によって,腹部CTにおける正常副腎の描出率は著明に増加し,最近の装置ではほぼ全例で左右の副腎の同定が可能となっている1).副腎疾患についても,原発性アルドステロン症の副腎腺腫のような比較的小さな病巣の検出が可能となったことから,CTの臨床的価値が評価され,すでに各種疾患のCT所見,他の検査法との比較,CTの使用法などについての検討も数多く行われている.
本稿では,当科で経験した症例といくつかの文献をもとにして,主な副腎疾患のCT診断法について記載する.
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