臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン
胆道系
胆嚢癌
pp.2208
発行日 1981年11月20日
Published Date 1981/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217492
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胆嚢癌は悪性肝外胆道腫瘍の約50%を占め,組織学的には約85%は腺癌であって,他に未分化癌,扁平上皮癌,混合癌などがあるが,肉眼的にはびまん性浸潤型が多く,早期癌の発見の大きな障害の1つとなっている.また胆嚢癌の胆石合併率は高い(60〜80%)が,胆石自体がきわめて頻度の高い病変であり,胆石の胆嚢癌合併率は数%である.CT上,胆嚢癌は次のような形態をとる.
1)胆嚢内腔に突出する(図13)・
2)胆嚢壁の一部が肥厚する(図14).
3)胆嚢壁全体に浸潤がおよび肥厚する(図15).
4)胆嚢床を中心とした大きな腫瘤を形成し,胆嚢自体の同定がむずかしい(図16).
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