臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン
脊椎・脊髄疾患
脊髄腔造影の応用
pp.2118-2121
発行日 1981年11月20日
Published Date 1981/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217461
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
脊髄疾患の多くは,通常のCT検査ではなんら異常所見を認めないので,脊髄腔造影を併用することになる.椎間板ヘルニアの場合でも椎間板自体をCTで描出できないときには,クモ膜下腔の狭小化と,脊髄の圧排による扁平化が診断のよい手がかりとなる(図16).
椎間板ヘルニアの診断では単純X線撮影における椎間板腔の狭小化,脊髄造影上,nerve root腫脹などの所見が大切である.椎間板造影も行われることがあるが,陽性所見が得られても臨床症状と必ずしも一致しないことが多い.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.