臨時増刊特集 臨床医のためのCTスキャン
頭部外傷
脳内血腫,脳挫傷,脳浮腫
pp.2089,2093-2095
発行日 1981年11月20日
Published Date 1981/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217450
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急性期の脳内血腫は,mass effectを伴う脳実質の均一な高吸収域として描出される(図10)2,3).高吸収域の辺縁には低吸収域を認めることが多く,周囲脳実質の浮腫や虚血性変化に伴う所見とされている.受傷直後の脳内血腫は急激な増大を示す場合があることから,急性期の脳内血腫ではCTによる経時的な追跡検査が重要となる.脳内血腫は,時に受傷後数日を経て発生することもあり,この種の血腫はdelayed hematomaと呼ばれている6).
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