臨床講座=癌化学療法
肉腫の化学療法
堀越 昇
1,2
,
小川 一誠
2
Noboru HORIKOSHI
1,2
,
Makoto OGAWA
2
1癌研究会付属病院・化学療法科
2癌化学療法センター・臨床部
pp.1611-1614
発行日 1981年9月10日
Published Date 1981/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217335
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本稿では肉腫として,骨および軟部組織の悪性腫瘍を中心にして,これら疾患の化学療法について述べてみたい.内科医にとって肉腫は遭遇する機会の比較的少ない疾患であるが,整形外科・小児科領域の悪性腫瘍のなかでは重要な位置を占める.肉腫の化学療法は,1970年代に入ってadriamycin1)およびmethotrexateの大量療法2,3)の出現後,とくに骨肉腫では飛躍的な治療成績の向上が認められている領域である.
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