今月の主題 ウイルス肝炎のトピックス
ウイルス肝炎の臨床
HBs抗原carrierの予後
古田 精市
1
,
赤羽 賢浩
2
Seiichi FURUTA
1
,
Yoshihiro AKAHANE
2
1信州大学医学部・第2内科
2信州大学医学部・内科
pp.1522-1524
発行日 1981年9月10日
Published Date 1981/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217312
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無症候性HBs抗原carrier(AsC)およびB型肝炎ウイルス(HBV)関連慢性肝疾患の予後を明らかにすることは,慢性肝疾患の発症,慢性化の病態を考察する上で,各種のHBV関連マーカーをある程度追跡できることから,少なくとも原因が明らかでない肝疾患を論ずる場合より,より詳細な検討が可能であるばかりでなく,肝疾患の実地臨床上からもきわめて有意義である.本稿では筆者らの教室および関連病院で経験した症例につき,その予後を検討した成績を述べる.
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