今月の主題 ウイルス肝炎のトピックス
ウイルス肝炎の臨床
非A非B型肝炎の臨床
鈴木 宏
1
1山梨医科大学・内科
pp.1526-1527
発行日 1981年9月10日
Published Date 1981/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217313
- 有料閲覧
- 文献概要
ウイルス肝炎に伝染性肝炎(A型肝炎)と血清肝炎(B型肝炎)の2つがあることは古くから知られていたが,この両者の確定診断が可能となって以来,このいずれにも属さない,第3の肝炎のあることが明らかになっている.この肝炎ウイルスは未だ完全には分離・同定されておらず,確定診断の方法がないため,現時点では除外診断によらざるをえない.また,この肝炎ウイルスは現在,少なくとも3種類以上存在すると推定されている.したがって,現在ではこれらを総称して,A型にもB型にも属さないという意味で,非A非B型肝炎と呼んでいる.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.