今月の主題 腹部エコー法の現況—癌診断を中心に
臨床診断
後腹膜腫瘍(副腎を含む)
東 義孝
1
Yoshitaka Higashi
1
1九州大学医学部・放射線科
pp.1166-1169
発行日 1981年7月10日
Published Date 1981/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217244
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検査の手順とポイント
後腹膜と言っても,その範囲は広い.上方は横隔膜から,下方は骨盤内の腹膜の付着部までをいい,横は壁側腹膜の後方の部分から,中央部は脊柱周囲の筋組織までを含む.
文字どおり解釈すると,十二脂腸の一部や大腸・腎・膵・大動脈・下大静脈なども含むが,一般に後腹膜腫瘍というと,これら臓器は除いて,結合組織・脂肪・筋肉・筋膜・リンパ管・交感神経系などから発生した腫瘍を示す.
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