プライマリ・ケア
集団検診の諸問題(1)
梅園 忠
,
山手 慎吾
,
日野原 重明
1
Tadashi UMEZONO
,
Shingo YAMATE
,
Shigeaki HINOHARA
1
1聖路加看護大学
pp.558-563
発行日 1981年3月10日
Published Date 1981/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217100
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日野原(司会) 今日は,「集団検診とその諸問題」というテーマでお話をうかがいたいと思います.
そもそも日本の集団検診というものは,戦前の結核が非常に猖獗をきわめた時代,さらに終戦後でも,結核が死因の第1位であった時代に,結核検診というものをきっかけに非常に大きく伸びて,今ではその普及はおそらく世界にその比を見ないと思われます.現在では結核がなくなり,脳卒中,心臓病がこれに代わりましたが,結核検診の手法をそのまま広げて集団検診をつづけていこうという厚生省の方針,ならびに一般の地域の検診システムのスタイルが,ある程度完成されたということになっています.
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