今月の主題 心不全の動向
心不全と臓器相関
心不全と腎臓
浅野 泰
1,3
,
草野 英二
2
Yasushi ASANO
1,3
,
Eiji KUSANO
2
1自治医科大学循環器内科
2自治医科大学循環器内科
3透折室
pp.212-213
発行日 1981年2月10日
Published Date 1981/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217030
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- 文献概要
腎臓は左右あわせて約300g,体重の約0.5%と小さな臓器であるが,正常時の血流量は心拍出量の約20〜25%を受け,臓器重量あたりでは最も血流が豊富な臓器といえる.腎はこの豊富な血流を受けて体液の量的および質的な恒常性を維持する働きがあり,心臓の持つポンプ機能とともに脈管内を流れる体液の流量や成分を調節している.心不全は,この互いに影響しあう一方の障害であることから,当然他方の腎へ影響してくる.本稿では,以下に心不全発生因子としての腎の役割と心不全下の腎機能について解説する.
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